オススメ本 vol.9 稲垣えみ子(著)『魂の退社』 

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こんにちは!ブービーです。とっても寒くなってきたね。ブービーは寒いのが苦手・・・。
でも、寒いところで息を吐くと白くなるでしょ。それは好き!だって、ロマンチックじゃない?

今月おすすめするのは稲垣えみ子さんの「魂の退社」。
アフロヘア―でおなじみの元朝日新聞編集委員というと、知っている人も多いかもしれないね。これは、そんな稲垣さんが会社を辞めるという一大決心するまでの、そして辞めた後の思いをつづった壮大なノンフィクションストーリー!

人生80年とすれば、その半分の40歳がちょうど「人生の折り返し地点」いうことになるだろうか?
稲垣さんもちょうどその頃、自分の人生について考えた。今まではがむしゃらに働き、上へ上へと登る感覚で頑張ってきた。常に「ワンランク上」を目指し、洋服は買いたい放題。化粧品やエステに大枚をはたき、毎晩のように同期と飲み歩く日々。
でも、人生の折り返し地点に立ったとき、まだ登り続けるのか・・・とふと考えてしまう。周りを見ると出世し、それなりの地位についている同期もいたが、稲垣さんは「自分はそうではなかった」という。

そんな頃、地方(うどん県)への転勤を命ぜられる。都会では何でも手に入って、心を満たしていた生活から、何もない真逆の生活への突入だ。
最初はあまり乗り気でなかった田舎暮らしだったけれど、持前の好奇心旺盛な性格と「楽しみを見つける」という大きな目標を打ち立て、見事に田舎生活にはまっていく。
お金がなくても楽しめることがあることを、身をもって体験し、「ある」ことより「ない」ことの方が豊かであるという思いも芽生えてくる。
そんな田舎暮らしを続けていく中で、気がつくと人生観も変わっていた!
ここから、「50歳で会社を辞める」という大きな選択が心の中に生まれてくる。

そして、50歳。ついに会社を辞めた。
けれど、「会社を辞めた!うーむ、なるほど」でこの物語は終わらない。
いざ、会社を辞めるという決断をするも、退社に伴うさまざまな手続きに疲弊し、スマートフォンの契約の仕方さえわからず寝込んでしまう。税金の仕組みのことだって、何にもわかっていなかった。退社して初めて、いかに自分が会社に守られて生きてきたかがわかったという。

今の日本社会において「会社を辞める」ということ。それは、単に何かをやめる―たとえば、お菓子を食べるのをやめる、とか―とは全然意味が違う。会社を辞めるってことは、自分の足で立つってこと。つまり自立をするってことだ。「カネ」と「昇進」(人事)の枠から飛び出し、自分の「幸せ」をもう一度考え、掴まなくてはいけない。
まさに、魂の退社。
けれど、それは決して悲観的なものではない。勇気を出して一歩踏み出してみると、見たことのない景色が見えてくるのだ。

『魂の退社』 稲垣えみ子著 東洋経済新報社(2016年)

 

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