英語がうまくなりたい!特別編① 変化する女性の「働く」~アメリカ発!ビジネス書から

変化する女性の「働く」~アメリカ発!ビジネス書から

社会や制度を変える?それとも、私たち自身が変わる?

英語がうまくなりたい!vol4

ハラガンの本を最初読んだときは、結局、女性がしごとをしていくには男性のゲームに乗っかるしかないのか、と少しがっかりしました。ですが、彼女の言葉に改めて耳を傾けると、男性のルールに則ったゲーム自体や、ゲームでの自分の位置を少し突き放して客観的にとらえることのできる視点を持つことが大事で、単純に男性のルールに従えといっているのではないことがわかります。私を含め、日本でしごとをする女性としては、業界や企業、組織でルール自体が変わりつつあることを見極めつつ、「ゲームに参加」=「しごとをする」ことが必要なのだと思いました。
男性の作ったルールに従ってプレイする限り、そこでの女性の立場は変わらないのではないかと疑問に思うかもしれません。それでも、ルールを知っているからこそ、うまく自分の作戦をたてることができるということもあります。目の前のプレイを続けることでルールが少~しずつズレて変わってくるかもしれないし、大きく転換するきっかけが自然と開かれるかもしれません。
サンドバーグの本では、女性にかかる社会的期待との軋轢(あつれき)や、それと格闘する彼女自身の姿が素直に描かれているところに共感しました。働く女性ゆえに味わう苦い経験にめげず、キラリと光る一瞬のチャンスを見逃さないためにも、しごとに対して一歩踏み出す(lean in)勇気と覚悟が女性に求められているのでしょう。それと同時に女性に不利に働く価値観や社会規範、制度が改善されるべきことは言うまでもありません。
社会や制度を変えるべきか、女性個人が変わるべきか――社会変革を論じる際に起こりがちなマクロとミクロの攻防――両方ともに必要で、切り離せません。
私の感想は、女性がしごとをしていくことを応援する点で、この二冊は実は同じ方向を向いているということ。二冊の本が教えてくれるのは、短期的な戦術と長期的な戦略、見方を変えてみることと変化を求めることの大切さ。もちろん甘くはないけれど、日本の私たちも希望は捨てずに前向きでありたいと思います。

ご紹介した本・・・
button_ore『ビジネス・ゲーム 誰も教えてくれなかった女性の働き方』
ベティ・L・ハラガン著 福沢恵子・水野谷悦子(共訳) 光文社 2009年
button_ore『LEAN・IN 女性、仕事、リーダーへの意欲』
シェリル・サンドバーグ著 村井章子訳 日本経済新聞出版社 2013年

ご紹介した本は、アートフォーラムあざみ野・1階交流ラウンジにて貸出しています!
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教えてくれた人・・・

(財)横浜市女性協会で10年勤務した後
英語の非常勤講師をしながら博士号を取得(学術)。
2016年4月より名古屋の名城大学経営学部で英語、国際フィールドワークなどを担当。
愛猫2匹、大学生と高校生の息子2人、夫とは週末合流生活。
名城大学  桑島薫

英語講師 桑島さん
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