どうしたらいい?気になる「保活」vol.3
入園までの準備
最初にぜひやってほしいのは、両立生活に向かって両親の共通認識をつくることです。
「共働き子育て」という暮らし方を選んだことをふたりで確認してください。
<将来の住宅費や子どもの教育費、経済的なゆとりを求めて、あるいはそれぞれが仕事にやりがいと責任をもって行きていくことを認めて、ふたりで働き、ふたりで育てることを、私たちは選びました>
そうですね?
そのためのすべてのことに、両方の親が同等に責任を負っています。
一時的に分担が偏ることもあっても、親の間で、なるべく均等になるように時間をかけて帳尻を合わせる意識をもつことが、「共働き子育て」の成功の秘訣です。
家庭での仕事をうまく分担するには、次のような手順で考えていくとよいでしょう。
① どんな作業(タスク)があるか、リストアップします。アエラのタスク表も役に立ちます。
② 平日の朝の分担フローを考えます(図参照)。どちらかが必ず子どもを見ているように組合せ、実際にやってみながら、自分たちに合う形を探します。
③ 独立した家事については主担当者を決めるのもいいと思います。たとえば、洗濯、掃除、食材の調達など。人から指図されてやるよりも、自分で必要性を判断して動くほうが気持ちよくできます。担当者がやるのを基本にしつつ、臨機応変にやれるほうがやったり協力し合ったりします。
「助っ人」の登録やお試し
いざというときの「助っ人」についても、①②③は、事前登録などの準備をしておけば安心です。
① 病児・病後児保育:医療機関(病児保育)や保育園(病後児保育)に併設されています。民間のサービスに比べて料金が安めです。
② ファミリーサポートセンター(横浜子育てサポートシステム):地域の預けたい会員と預かりたい会員をセンターが斡旋する保育ボランティアのしくみ。預かり手の都合とうまく合えば預けられます。謝礼は時間帯等により1時間800円〜900円です。
③ ベビーシッター:民間のベビーシッター会社がベビーシッターを派遣します。フレキシブルに対応してくれるので助かります。入会金、年会費、利用料、キャンセル料などの規定は会社によってさまざまなので、よく研究して選びます。
④ 祖父母や知人:祖父母や知人が、困ったとき預かってくれたら、とても助かりますね。ただし、相手の体力や都合を見て、無理のないようにお願いする必要があります。
②③④は一度予行演習をしておくと、いざというときに頼りやすいでしょう。
復職するときの状態を頭に思い描いて
復職後に起こりそうなことを考えて、手を打っておきましょう。
夕方、お迎えに行った帰りに小児科に寄りたいこともあるはず。診療時間もチェックして、「帰りに寄れる」かかりつけ医を探しておきましょう。
保育園は、動きやすい服、汚れてもいい服で登園するように求められます。登園カバン、エプロン、タオル類などの持ち物は園によって違っていますので、洋服や持ち物は説明会で説明を聞いてから購入したほうがいいでしょう。
登園はバギーか、だっこヒモか、自転車か、電動自転車かも考えておきます。雨の日用品が必要になることもあります。
食材調達のために宅配などのサービスを利用する場合は、申込んでおきます。
こんな準備も、ママがひとりでしないで、迷ったら「どっちがいいかな」と相談して決めることで、パパの当事者意識が高まります。