不妊治療がなかなかうまくいかなくて悩んだら
不妊治療の継続とやめどき
不妊治療を始めた時「すぐにできる」と思っていた方がほとんどだと思います。私もそうでした。けれど、病院に通って順調に(!?)ステップアップをしていっても、なかなか妊娠・出産できない・・・。そうしたカベにぶつかった時、こんな不安が頭をよぎります。
「私、妊娠できるのかな?」「もし子どもができなかったらどうしよう・・・」。
とっても不安で、悲しくなりますよね。その気持ち、よーーーく、わかります!
私自身、『長年の治療を経て、子どもは授かることなく、今夫婦二人で暮らしています』。←この、たった34文字を人前で言えるようになるまで、まぁいろんな思いや紆余曲折がありました。
治療をしていると「結果」という言葉を妊娠に置き換えて「結果が出るまではやめられない」などと使われることがよくあります。けれど今の私は、先述の34文字が、不妊治療の「結果」だなぁと、思うのです。そして、それは決してUnhappyでもない、シンプルな「結果」なのです。
さまざまな人生のかたち
NPO法人Fineは「現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会」というサブネームを持っていて、「不妊」を経てさまざまな人生を歩んでいるメンバーがいます。治療を頑張っている真っ最中の人。念願の妊娠・出産をして、子育てを頑張っている人。夫婦二人の道を歩んでいる人。養子や里子を迎えて子育てを楽しんでいる人。二人目の治療を頑張っている人。治療をせずに授かるのを待っている人・・・。本当にさまざまです。
声を大にして言いたいのは、「どの人生も、それぞれが素敵だ」ということ。そして、子どもがいてもいなくても、それは直接HappyとUnhappyにつながるわけでもない、ということです。
不妊治療を始めたとき、「終わるのは子どもを授かった時」だと思っていました。けれど、そうでない「やめどき」も、残念ながら、ある。私自身も含み、それをなかなか決断できず何年も悩みながら続ける人を、数えきれないほど見てきました。けれど、今ここでお伝えしたいことは、「そもそも何のため?」を考えてみませんか?ということです。
あなたらしい人生を送るために大切なこと
お二人が「子どもがほしい」と望んだ理由は何でした?妊娠・出産をしたかったから?子どもを育てたかったから?子どものいる家庭を作りたいと思ったから?そもそもの理由は何だったのでしょう。
治療が長引くと、妊娠がゴールになってしまい、その一番大切なことを忘れてしまいがちです。時おり二人で、それをぜひ確認していただけるといいなと思います。20年後、30年後に、どんな人生を送っていたいですか?そのために、今お二人に本当に必要なことは、何でしょう。
皆さんが、子どもがいてもいなくても、しごとも人生も自分らしく歩んでいかれますように、心から応援しています。