介護しながら働く
辞める決断をする前に
私たち地域包括支援センターには、日々沢山の相談が寄せられます。
その中で、「私、しごと辞めなきゃいけませんか?」「しごとを辞めようと思っています」といった相談が寄せられることがあります。
「久しぶりに実家に帰ったら家の中の様子が変わっていた」「転んだ事により寝たきりになってしまった」など、突然の変化に驚き、「私しかいないんだから何とかしなきゃ」と思いこまれる方も少なくありません。けれど、そんな時こそ、ちょっと深呼吸して専門機関に相談してみましょう。仕事を辞めることが答えとは限らないのです。
身近な相談窓口
医療相談室 | 病院の中には、医療相談室があり専門の相談員が対応してくれます。入院中に退院後の生活について不安があるときに相談してみましょう。もし、医療相談室がない場合でも入院病棟の看護師さんにまずは聞いてみましょう。 |
地域包括支援センター | 介護保険法に基づき平成18年から高齢者の相談窓口として防全国に設置された地域の相談所。 |
地域ケアプラザ | 横浜市独自の施設。地域包括支援センター、地域活動・交流、生活支援、居宅介護支援、デイサービス(併設してない場合あり)を有している地域の身近な福祉拠点。 |
- 「仕事と介護 両立のポイント-あなたが介護離職しないために-」(厚生労働省 平成28年度仕事と介護の両立支援事業)にも、とても詳しく事例が解説されていますので、参考にしてください。
地域ケアプラザとは
地域ケアプラザは、誰もが住み慣れたまちで安心して暮らせる地域をつくっていくための拠点として、地域の福祉・保健活動を支援し、福祉・保健サービス等を身近な場所で提供する施設です。
横浜市独自の施設として平成3年より設置され、現在137ヵ所あります(平成29年7月時点)。
地域ケアプラザには、介護保険事業であるデイサービス(併設していない場合もあり)やケアプラン作成のほか、地域包括支援センター・地域活動交流・生活支援体制整備の5部門があります。
地域包括支援センター・地域活動交流・生活支援体制整備及び介護保険サービスが連携して住み慣れた地域でいつまでも生活を続けられる支援を行っています。
横浜市の地域包括支援センターは、高齢者だけではなく世帯単位で相談を受けつけています。家族全員が元気でそれぞれ自立しているときは思いもよらなかったことが、一つの歯車がズレていくと、家族の中だけでは解決出来なくなってしまうことがあります。
そんな時、ケアプラザを思い出してください。
もしかしたら認知症の方が、家族が就労している間、地域の中で声掛けがあるだけで落ち着くことがあるかもしれません。
もしかしたら、地域のサロンで自分のできることを思い出した方が元気になるかもしれません。住んでいる地域の情報を提供し、より安心して生活できるようお手伝いします。
地域包括支援センター・地域活動交流・生活支援体制整備
地域包括支援センター | 全国的には、高齢者の相談窓口として設置されています。専門職として社会福祉士・保健師・主任ケアマネジャーがご相談に対応しています。横浜市では地域ケアプラザに、福祉・保健の総合相談窓口機能を置いているため、子どもから高齢者・障がい者など様々なよろず相談所となっています。 お困りになっている方ご本人だけでなく、世帯単位での相談対応をすることが多いです。 |
地域活動交流 | 世代を問わず地域や個人の活動を支援しています。また、ケアプラザを活動の拠点として貸し出しを行っています。 |
生活支援体制整備 | 介護予防や住民の皆さんの地域活動を支援し、住民同士の支え合いにて住み慣れた地域で自立した生活を続けられることを目的としています。 |
ケアプラザの事業
横浜市地域ケアプラザでは、地域のニーズに合わせて子育てから高齢・障害など各施設様々な講座等事業展開しています。
いつまでも、自立した生活を過ごせるよう体操教室や認知症予防教室などを開催しています。
「よこはまウォーキングポイント」では18歳以上の横浜市民を対象に歩数計をプレゼント。ポイントに応じて更にお楽しみがあります
横浜市では自分らしくいきいきと暮らしていただけるよう65歳以上の方が福祉施設で活動されるとポイントがたまる「よこはまシニアボランティアポイント」があります。
他にも趣味を広げる講座としてDIYやコーヒー講座など楽しみを広げつつ地域で活躍するためのきっかけづくりなども行っています。
介護者同士の語らいの場や介護方法の講座、カウンセリングなど様々な講座が開催されています。近頃はダブルケア(子育てと介護)ヤングケアラー(孫が主介護者)などや、認知症の方も一緒にお茶ができる認知症サロンなども増えてきました。
他にもたくさんの事業を行っています。ぜひお近くのケアプラザにお立ち寄りください!
教えてくれた人・・・